こんにちは。
今回は私のサラリーマン経験を書きたいと思います。
私は新卒採用から3年間ブラック企業で営業をしていました。
当時働いていた会社を一言で説明すると社内のパワハラ当たり前、顧客に押し売り営業してでも売上を上げなければ怒号される会社でした。
当時の私は世間知らずで、面接でもよくわからない事を口走っていました。
結果就活も落ちまくり、成果主義という名を大義にしたブラック企業に就職する事になりました。
そんな新卒からの貴重な3年間を無駄に使ってしまった自分の体験が少しでも参考になればと思って記事にしました。
前段 就職活動
就職活動はリーマンショック後でしたので、ちょうど景気がどんどん悪くなる最中でした。
当時は就活対策をしておらず、どこか自分のポテンシャルであれば受かるだろうと楽観的に考えてました。
当時の私の応募企業の選定条件がざっとこんな感じだったと思います。
1.上場企業又は有名企業
2.隠れ優良企業(口コミ、ネット参考)
3.上場企業のグループ会社、子会社
4.中規模会社
1.から順番に40社ほど受けたと思うのですが、ほぼ1次面接で落ちました。
周りの友人は次々と上場企業に決まる中、かなり自信を無くしたのを覚えています。
経験した人はわかると思いますが、面接で次々落とされるって自己否定に走ってしまうんですよね。
どこの企業でも必要とされない⇒ひょっとして社会に必要とされていない?
こんな事を日々悶々と考える毎日で、気づけば冬前にブラック企業2社から合格通知が届き、自宅から近いほうのOA機器の会社を選びました。
入社1年目
配属後の営業所で痛烈に覚えている事があります。
初めてみた、営業部のある課でのミーティングです。
登場人物は20代後半の課長「T」と40代後半の平社員「H」(仮称)
20代後半のT課長「おいH、お前数字足りてへんやろ。どーすんねん今月?」
H「あ・・・う・・・うぅ」
T課長「どーすんねんて聞いてんねんやろ!やれんのか?」
H「やります、必ずやります」
T課長「どうやってやんねん?見込あんのか?」
H「あ・・・う・・・うぅ」
こんな会話が日常茶飯事で、これ見た瞬間Hさんには悪いですが「あー絶対あんな風になりたくないなぁ」と思いました。
と同時に辞めるタイミングを考え始めました。
といっても入って1カ月後位ですが。
皆さんも気をつけてください、成果主義、実力主義を履き違えるとこんな事に・・・
さて、ここで会社の業務内容と日常何をしていたかを書きたいと思います。
【新入社員の仕事】
・ひたすらテレアポ
そうブラック企業の代名詞=ひたすらテレアポです・・・
朝9時過ぎから延々と20時前位迄テレアポをします。
時々20時を回っても電話をする場合あります。
顧客へのアポイントが取れるとベテラン営業がアポイント先に伺って営業をします。
営業マンは訪問したその日に契約を取るように会社から教育されています。
なので押しに弱い人は強引な営業(営業とは言えないような事もあります)により初めはそんな気ではなくても契約しちゃう人もいます。
というかアポイントが取れる人はそういう人が多いのも事実です、電話でのアポなんでテンション高く押し切られて了承する。
商談後、ネットで調べたら60-70万位の商品を他社の相見積も無し、ノールックで100万位の価格で買う。
「いや、世の中にこんな商売存在するんや・・・」と入社当初は感じていました、というか驚きました。
企業相手といっても対象が個人事業主や、殆ど組織として成り立っていない零細企業がターゲットでした。
いかに情報弱者に対して高く売り抜ける事が良しとされる業界でした。
勿論その手法は色々あり、中には噓をついて販売する営業もいるので当然クレームも多かったです。
中には裁判ざたになっている案件もありました。
私は入社半年位迄テレアポ部隊で、アポイントが何件か成約した事によって昇格しました。
昇格後はお客さん先に訪問しての営業がメインになります。(勿論テレアポもします)
といっても真っ向に営業してた私は全然売れず毎月0~50万の売上を行き来していました。
毎日売上の事で詰めれられて、ストレスで飲みに行き2次会でキャバクラに行く。
終電を逃して漫画喫茶で泊まって仕事に行く事もありました。
そんな日々の繰り返しでこの頃は月末には常に給料が無くなっていました。
こんな中途半端な営業に対して付けられる名前が「赤字社員」でした。
「給料以上の貢献をしていない、お前を雇っている事が赤字だ!」
こんな事を毎日のように言われるとそらストレスたまりますよね。
おまけにテレアポのストレスが凄いんです。
常に二重苦の苦しみで月曜日がとてつもなく憂鬱でした。
入社1年目はこんな感じで常に転職が頭によぎりながら、忙しさと新卒から3年間は働かなければという頭があったので転職活動はしませんでした。
元々体育会系だった事もあり、何とか耐えきったという1年でした。
入社2年目
この頃になると新卒で入った社員が大量に辞めていきました。
30人程入社して約半数以上は退職してました。
1年目で昇格出来なかった社員は、ノルマがもっとキツイ部署に配属されて自ら退職していきました。
「漫画とかTVの話だけでないんや・・・」と思いました。
会社にとってはまた新しい新卒が入ってくるので入れ替わりに丁度いいですよね。
まさに人材の使い捨てでした。
因みに2年目の新入社員にも当時話を聞いたら凡そ同じような話が返ってきてました。
「入って間もないですが、辞めたいです。転職を考えています」
そらそうです、就職サイトには
「ボーナスは完全歩合制で20代でも成績次第で100万もらえます!」
こんな事書いてありますからね。
これは本当なんですが、本当に一握りです。
他の社員はボーナスゼロ、クレーム起こした社員は天引きでマイナスになったりしてました。
まさに天国と地獄・・・
ただ私は2年目から徐々に売上を上げれるようになりました。
特に口がうまいわけではなく、かといって強引な営業も出来ない私はをしたかというと・・・
徹底的にテレアポです。
いや、何も頭つかってないやんと言われるとそうなんですが。
ただ単にテレアポを行うだけではなく、いかに少ない時間で売上を上げる方法を考えていました。
ターゲット層があっていない会社にいくら電話をしてもダメですし、訪問販売で買わないような組織の会社に電話をしてもダメ。
訪問販売で買う客は何度でも買います。
つまり訪問販売で買う客には一定の法則があります。
過去の対応履歴からそのワードを検索してフィルターをかけて、更に販売履歴や誰が対応してどのような断られ方をしたか等・・・
どちらかというとテレアポ前の準備に時間をかけていたと思います。
こんな感じで2年目はのらりくらりと転職を考えながらも動くのが面倒になって何も行動を起こせず時間だけ過ぎて行っていました。
因みにこの時点での私の貯金は0-20万をいったり来たりでした笑
平日は仕事⇒飲み屋、休みはパチスロか仕事
因みに2-3年目は1月の休日が3-4日という事もありました。
本当にストレスが酷くて悪循環がループしていました。
入社3年目
3年目に上司や事業所のトップがごっそり変わりました。
これまではパワハラが横行する中にも、新人という事もありうまく人間関係を作れば回避は出来ていました。
しかし今回は違いました。
3年目で同期がほぼ辞めていて、パワハラターゲットの一人となりました。
売上の調子が悪いと朝礼で見せしめに怒られます。
たまにであれば気持ちも入替できますが、毎日のようにハラスメントが続くと流石に悪循環のループで、
「今日も詰められるなー、仕事行きたくないなー、胃痛い、辞めたい・・・」
「てか、同期殆ど残ってないし俺も辞めたい・・・」
再び辞めたい気持ちがMaxになってきました。
ここからは早かったのですが、転職サイトで応募した会社と面接を行いました。
検索条件としては
・成果主義を強く謳っていない
・福利厚生が充実している(前会社比較)
・賞与が確実に支給される
・土日出勤が少ない
会社が終わるのが遅く、夜の8時半頃から面接をしてもらったと思います。
結果合格して全然畑違いの会社に転職する事が出来ました。
転職したころは賞与もあるし、有休もとれる、なんてホワイト企業なんだと感じました。
因みに前職では有給休暇は1回もとったことありませんでした。
最後に
自己紹介も兼ねて短いですが、ざっとブラック企業時代の体験を記載させて頂きました。
未だにこのような企業は残っているので気をつけてください。
転職の際は具体的な労働条件は聞くべきですし、口コミサイトは活用しましょう。
新卒の時は成果主義を強く謳ってる会社は怪しいので徹底的に調べましょう。